穐田誉輝、くふうカンパニー会長の理想的な会社とは?起業までの道のりをご紹介。

みんなのウェディングやオウチーノ、Zaimなど、ライフステージの変化にすぐさま対応する会社をいくつも束ねている株式会社くふうカンパニー。

株式会社くふうカンパニーで取締役会長の座に就いているのが穐田誉輝さんです。穐田誉輝さんといえば、カカクコムやクックパッドの経営に携わるなど、エンジェル投資家として活躍する人物です。

ceo-business-company.com

穐田誉輝さんはカカクコムやクックパッドといったベンチャーっぽさがあった企業に出資を行い、自らが経営者となって会社を大きくしていきました。
しかし、起業というわけではなく、初めて起業という形で結果を見せ始めたのがみんなのウェディングやオウチーノ、Zaimなどを束ねるくふうカンパニー。

株式会社ロコガイドを立ち上げて軌道に乗せると。2021年10月にはこの2社を経営統合させ、新生くふうカンパニーを誕生させます。
穐田誉輝さんの人生は失敗と成功が入り混じる、まさに波乱万丈な人生でした。
そして、これからも荒波にもまれていくことが予想されますが、穐田誉輝さんのこれまでと新たな野望をチェックしたいと思います。

穐田誉輝が力を蓄えていた時期

f:id:pakapakablog:20210915175449j:plain

エンジェル投資家、働く株主など様々な肩書を持っている穐田誉輝さんですが、1969年4月29日生まれです。千葉県出身で、1993年に青山学院大学経済学部を卒業しています。

バブルは既に崩壊しており、これから冬の時代が訪れようとしていた時代でしたが、それでも会社で働き、年功序列の中で頑張りたいと思っていた若者は多かったかもしれません。
そんな中で穐田誉輝さんは、まだまだ会社への帰属を意識する若者が多かった中で起業を考えていました。
このため、どこに就職するかという選択肢はいずれも起業をする上でノウハウを得られるかどうかというものでした。

最初に入った株式会社ジャフコは、ベンチャー投資を行う企業のパイオニアとして業界では知られた存在です。
ここで穐田誉輝さんは人脈作りや投資の考え方などを学びます。数年働いたのちに、株式会社ジャフコを退社すると株式会社ジャックへ。
この株式会社ジャックは実業の会社でしたが、実業の経験などを重ねていきたいという想いがあったようです。ジャフコでは株式上場、株式公開を経験し、起業家になるための素養を身につけていきました。

穐田誉輝初めての起業

こうして起業するためにどのようなことをしていくべきかを学んだ穐田誉輝さんは、ジャフコ時代にお世話になった頼れる先輩と共に、株式会社アイシーピーを設立、ベンチャー投資の会社を興します。

先輩だけでなく、穐田誉輝さんもまたベンチャー投資の世界では有名な存在で、会社立ち上げに際して数十億円の資本が集まり、高い期待を集めました。その高い期待に応えるかのように株式会社アイシーピーでは、年間の利回りがなんと30%を超える破格の運用実績を残しています。

こうした原動力となったのがカカクコムの存在です。当初はパソコンなどの価格がどのようになっているか情報を提供するサイトでしたが、カカクコムのシステムに穐田誉輝さんは衝撃を受け、出資を決断します。

いくらシステムはよくても、アイシーピーの出資金の多くを注ぎ込むのは大丈夫だろうかと心配される中で、自らがカカクコムの経営者となっていきます。
カカクコムは家電製品や当時流行し始めたブロードバンド、自動車保険の見積もりなども加わり、大成功をおさめ、株式上場へとつなげていきます。この株式上場を見届けるかのように穐田誉輝さんは社長を退任します。

本格的な経営者デビューを果たしたカカクコムにおいて、穐田誉輝さんの持論である「会社はビジネススクール」という考えを実践しており、社員にそれを奨励していました。

給料以上の活躍をしてくれれば会社をうまく利用してくれていいという考えを持ち、会社内で起業が行えるような仕組みも作り上げていきます。カカクコムはのちに「食べログ」というサービスが登場し、価格.comだけではない柱を作り上げました。

穐田誉輝さんは「趣味は比較」と公言するほど、いくつかのモノで比較検討をすることが好きな人物ですが、「食べログ」の誕生は穐田誉輝イズムの現れなのかもしれません。

クックパッドでの挫折と

f:id:pakapakablog:20210915175430j:plain

カカクコムの社長を退いた穐田誉輝さんに、多くの企業から声がかかるようになります。そして、穐田誉輝さんが、これはいい!と思った会社がクックパッド株式会社です。

クックパッドといえば自分が作ったレシピをネット上にアップロードできるサイトで、この仕組みに穐田誉輝さんは感動し、社外取締役に就任。穐田誉輝さん自らもクックパッドを使うなど、サービスのチェックを進めていき、創業者にその姿勢を買われ、社長になります。

穐田誉輝さんはクックパッドに様々な機能を付属させようと会社の買収を行うなど積極的な姿勢を見せ、会社を成長させます。しかし、創業者と穐田誉輝さんの方針が徐々に合わなくなっていき、結果的に穐田誉輝さんはクックパッドから身を引くことになってしまいます。
穐田誉輝さんからすれば大きな挫折だったことは言うまでもありません。しかし、ここでの経験がこの後活かされることになります。

リベンジを誓う穐田誉輝

クックパッド時代にやったことは決して間違いではなかったとばかりに、穐田誉輝さんはクックパッドでやりたかったことを具現化しようと奔走します。それが株式会社オウチーノや、みんなのウエディングの買収です。

株式を過半数握り、のちに誕生する株式会社くふうカンパニーの傘下に組み込んでいきます。特定の分野のポータルメディアを作っていこうと穐田誉輝さんは考えたのです。この一環として株式会社ロコガイドもあります。

株式会社ロコガイドはトクバイと呼ばれる、折り込みチラシを閲覧できるサービスを展開してスーパーマーケットのお得情報がチェックできるようにしました。生活に密接したサービスを多く展開し、2021年10月には経営統合するなど、ポータルメディアとしての力をかなりつけている状況です。

穐田誉輝の新たな挑戦

f:id:pakapakablog:20210915175408j:plain



新型コロナウイルスの影響でテレワークで出勤するケースが増え、地方在住者でも東京での仕事ができる状況になっています。近年、都心の企業が地方へ進出し、サテライトオフィスを構えるケースも出てきました。このことに関して穐田誉輝さんは「大賛成」と述べます。

東京への一極集中時代があまりにも長すぎて、もはや東京で働く必要はなくなったと語ります。
また穐田誉輝さんは地方で働くメリットとして、自然環境のいいところで働けてしかも物価が安く、過ごしていく上でとてもいいことを挙げており、時間にとらわれずに働けることの大切さをピックアップしています。

東京にいようとも地方にいようと平等にビジネスチャンスが訪れる時代がやってくることを語り、穐田誉輝さん自らも地方に拠点を構えることに興味を持っています。起業家支援を行い、将来的には地方への進出も検討しているあたりが、穐田誉輝さんの先見の明と言える部分かもしれません。ロコガイドでは地方自治体と連携してサービスを展開することが多かった中で、今後どのような動きを見せるのか、要チェックです。