青山メインランド社長西原良三が会社を大きくできた訳は?30年間を振り返りご紹介。

株式会社青山メインランドは、首都圏を中心とするマンションデベロッパーです。毎年2桁以上の成長を続け、2018年度には売上高が400億円に到達、経常利益も20億円を突破し、業績をあげ続けている会社が株式会社青山メインランドです。その代表取締役社長が西原良三氏です。

shachomeibo.com

分譲用マンションなど、マンションの世界は基本的に財閥系が上位を占め、新興企業は上位に食い込むことは大変と言われています。そんな中、投資用マンションにおいて関東圏で強さを誇る不動産業者が存在します。

それが株式会社青山メインランドです。マンションデベロッパーとして30年以上活動をし続け、売上高は400億円を突破、複数の会社に分社化しており、青山メインランドグループが形成されようとしています。
1988年に創業された株式会社青山メインランドを裸一貫から一代で築き上げた人物が、代表取締役社長の西原良三さんです。株式会社青山メインランドはなぜ成長したのか、なぜ多くの人々に支持されているのか、明確な理由がそこにはありました。

青山メインランドとはどんな会社か

西原良三

首都圏を中心に活動している株式会社青山メインランドですが、最初は有限会社として設立され、その2年後に株式会社化します。この時期から不動産業界は相当な苦戦を強いられ、バブル崩壊で大きな痛手を受けました。
青山メインランドも当然その煽りは受けますが、倒産には至らず、順調に成長を続けていきます。1995年にはマンションの供給戸数が1000戸を突破し、1998年には年間の売上高が100億円を突破しました。

その後も着実に成長を続けますが、日本の不動産業界に激震を与える出来事が起こります。それがリーマンショックです。サブプライムローンを利用し、返済能力に乏しい人にもローンを認め、不動産バブルを作っていったアメリカですべてが崩れたことで、全世界で世界恐慌のような大ショックが起こってしまうのでした。
また、この数年後に東日本大震災も発生、関東圏でも影響はあったため、青山メインランドでも相当な問題があったはずです。しかし、こうした逆境すら乗り越えていくのが青山メインランド、西原良三さんのすごいところです。投資用・分譲用それぞれのマンション供給をし続け、急成長を日々続けているのです。

「あなたの大切なもの 大切にしたい」という企業理念

西原良三

1988年の創業当時から変わりなく存在する企業理念が存在します。それが「あなたの大切なもの 大切にしたい」です。この基本理念に基づく形で、マンションの供給、販売、販売後のアフターケアや新たな投資用物件や、物件オーナーたちの集まりなど様々な部分に配慮して、お客様ファーストを貫いていくのが青山メインランド、西原良三さんの行動指針にもなっています。

こうした行動指針は投資用マンションにおける家賃にも反映されています。投資用マンションの家賃が高ければそれだけ利回りもいいですが、家賃が高い分、そこに対する不満も抱きやすく、定着するかどうかは微妙なところです。
そして、投資用マンションの家賃相場は実際の賃貸住宅の家賃相場と乖離する部分もあるようで、メーカーによっては10%も高く設定されているところも。
一方、安過ぎれば借りる側からすれば良心的ですが、利回りを確保できるかどうかは微妙です。相場とほとんど変わらない方が良心的であり、青山メインランドはそれができています。

青山メインランドを支える社員たち

西原良三



西原良三さんが掲げている「あなたの大切なもの 大切にしたい」という企業理念。この場合の「あなた」は投資用ないしは分譲用マンションを購入するお客様を想定していると誰しもが思うことでしょう。

もちろんその意味合いで間違いではありませんが、実は社員もこの中に含まれていることはご存じでしょうか?社員を大切にしてしっかりと育てていく、それが青山メインランド、社長の西原良三さんの考えです。

そのため、社員はイキイキと働き、前向きな考えを持って働けています。こうした姿勢を作りだしたのは徹底した教育、人材育成にあると言えます。

青山メインランドは社員を教育していくことに相当熱を入れている会社で、不動産業界で働く上で必要不可欠な宅地建物取引士、いわゆる宅建、投資用マンションの販売を行う上で説得力が変わってくるファイナンシャル・プランナー、通称FPなどの資格取得を奨励し、これらの研修を青山メインランドの就業時間の中で受けることができます。

こうした社員教育の制度を「青山アカデミー」と命名し、仕事に直結するスキルを磨いてほしいという考えを持っています。
スキルアップを図ることができれば、よりよいものを提供し続けることができ、機会損失を発生させずに済みます。

そして、青山メインランドでは人材育成にも力を入れています。新人研修は同期での合宿研修などから始まり、同期で連携をとり、戦友として励まし合えるような環境を会社が整えていきます。不動産業界の営業はとにかく大変で、社員同士の連携が必要な場面も出てきます。
青山メインランドでは人と人とのつながりを大変重視しており、研修だけではなくて、様々なレクリエーションも準備しているのが特徴的です。

会社の仲間とスポーツで楽しむ、バーベキューでエンジョイすることはもちろん、会社全体が大家族のような雰囲気で仕事に取組み、見守ることができるのも青山メインランドらしい部分です。
どこまで西原良三さんの考えが及んでいるかはわかりませんが、きっと西原良三さんは細かな部分まで考えていることでしょう。

とにかく人を大事にするのが西原良三流

「あなたの大切なもの 大切にしたい」という企業理念にある通り、西原良三さんは人を大事にすることを徹底しています。

社員に対してその姿勢を徹底することができなければ、顧客、お客様に対してもそのような姿勢を徹底できないからです。
西原良三さんは、営業成績が良かった社員を連れて海外旅行に出かけるなど、努力は必ず報われるという言葉を地で行くようなことを考えています。

また社会道徳に対しても力を入れており、定期的に社員が青山メインランドが管理するマンション周辺や近くの駅の清掃活動を行っています。こうした清掃活動を通じて社員は社会道徳を学ぶとともに、周辺住民から感謝される事を知って、社会人はこのようにあるべきだという学びを得ていきます。

女性を活躍させていくのも青山メインランドらしさに

f:id:pakapakablog:20210915174338j:plain

青山メインランドの女性管理職の割合は20%以上とされています。つまり、管理職の5人に1人が女性なのです。これは多いのか少ないのか気になるところですが、日本全体で見ると1割にも満たないことから、アオヤマメインランドは2倍以上の数値を記録していることを意味します。しかも、入社後3年の定着率は90%以上を誇り、すぐに辞める人が少ない会社であることがわかります。

社員、特に女性を活躍させていくスタイルは青山メインランドらしさであり、新型コロナウイルスの影響で急激に業績が悪化し、内定取り消しを余儀なくされ、路頭に迷いかねない状況になった新卒学生を中心に新卒採用の追加募集を行ったのも青山メインランドです。

やる気ある人がやる気を出して結果を残せば、それなりのポジションを与える、そんな実力主義と慈悲の気持ちを併せ持つのがこの会社の特徴であり、西原良三さんの優しさと言えるでしょう。