レーサム田中剛、コロナ禍からの巻き返しが見込める理由とは!?詳しくご紹介致します。

新たな資産価値を生み出し、収益不動産を創造して売却していくことを繰り返して売り上げを大きくさせている株式会社レーサム。富裕層向けのサービスであり、創業者の田中剛さんが半ば使命として取り組み始め、代表権がない会長に退いた後でも後継者たちがしっかりと引き継いで今に至っています。採用にも田中剛さんが積極的に関与するなど、今もレーサムに対して影響力を持っていることが言えるでしょう。

 

https://note.com/company_ceo/n/n07d53a8dddd4

 

コロナ禍の影響で多くの企業が様々な影響を受けました。影響を受けていない業界は存在しないと言われるほど、良くも悪くもコロナ禍は私たちの生活様式を変えていきました。こうした中で不動産業界も大変な思いをしてきました。その中の1つが株式会社レーサムです。コロナ禍の影響は大きく、設立30周年に向けて危機感を抱きながら経営を行っているような状況です。

そんな株式会社レーサムを立ち上げ、現在は取締役会長として見守っているのが田中剛さんです。株式会社レーサムはどのように復活を遂げていくのか、田中剛さんはこの復活にどのように関与をしていくのか、そして、田中剛さんが作りだした株式会社レーサムの文化、経験とはどういったものかをまとめて解説します。

 

コロナ禍とレーサム

f:id:pakapakablog:20211114031955j:plain

 

2021年3月期のレーサムの状況はあまり芳しくなかったと言わざるを得ません。これはコロナ禍もあって工事がうまく進まず、案件の売買など経済的な事情も重なったこともあり、全体の売り上げを大きく落とす結果となりました。ただし、レーサムがこのまま沈んでいくような会社ではありません。年度末あたりで遅れていた工事などが一気に進展を見せるとともに、レーサムが手掛けた物件を若い世代が中心となって興味を持つなど、状況は好転しているとのこと。

工事もうまくいき、テナント誘致も成功、家賃をアップさせてテナントと契約を行うなど、一気に売り上げを急回復させて少しでも遅れを取り戻すような努力をしていると株式会社レーサムの代表取締役社長である小町剛さんが声明を出しています。株式会社レーサムは株式上場をしており、株主に対する説明もしっかりと行われており、決してハッタリをかましているわけではありません。

グラフだけを見れば、売り上げは大きく下がり、営業利益もほとんどない状態になっていますが、経常利益は黒字で総資産もそれなりにある以上、レーサムのやっていることは現状正しい方向性であることがわかります。株主に対して説明を行う際の資料を見ても売り上げが大きく下がったことに対する説明がわかりやすく、原因がはっきりしている分、ただただ見守るのみという空気感につなげています。

 

レーサムが考える基本方針と長期的な考え方

不動産業界は、人口減少の中でいかに不動産のストックに折り合いをつけながら成長を目指していくかという難しい課題に迫られています。レーサムが懸念を示しているのは人と人とのミスマッチなんだとか。色々なミスマッチがある中でいかに解消させて成長に結びつけていくか、この部分が大事なようです。レーサム的に「一歩先の社会のあり方」を考えながら、顧客の人たちに未来につながる商品を提供しようとするのが基本方針です。

レーサムの創業者である田中剛さんは当初から富裕層に目を向けて商売を行ってきました。田中剛さんが一生懸命開拓を行った結果、レーサムの価格帯は10億円を超えるようなレベルになるとともに、個人の資産が数百億円を超えるような顧客を抱えるに至ります。強気に価格帯も上がり、機関投資家も注目を集めるような会社に成長していきます。不動産の取得に関しても力を入れるなど、田中剛さんが築き上げてきた方針を守りながら長期的に視野を広げている様子がわかります。

 

レーサムが掘り起こす新たな物件の魅力

f:id:pakapakablog:20211114032059j:plain

 

株式会社レーサムにとって、富裕層に向けた資産運用が経営の生命線になっていますが、近年強気に富裕層に向けた物件を開発しています。白金長者丸近辺に作られた賃貸レジデンスもその1つ。元々このエリアは高台になっており、大名屋敷があちらこちらにあったという由緒正しいエリアで、元々シェアオフィスだった場所を改修工事を経て、レジデンスへ進化させました。

また神戸にあるレンガ造のビルも大規模改修工事を行っています。このビルは築年数が100年を大きく超え、色々な災害でも倒壊することなく、ドシッと構え続けています。建造物としての評価が非常に高く、有形文化財にも指定されるレベル。このビルを長く維持しながら発展的な使われ方ができるよう、窓枠や電気系統などすべてを一新していきます。その結果、空き室は一気に減り、満室の状態になっていきます。

これらの物件は元々価値の高い物件であり、手を加えなくてもそれなりの価値がありました。しかし、少し手を加えることでよりポテンシャルの高い状況になるだけでなく、何十年先まで愛され続ける存在になっていく可能性を秘めています。1つ1つの案件は難しい案件かもしれませんが、田中剛さんが一生懸命コツコツと物件と向かい合ったように、社員たちも同じように取り組んでいることから、これらの物件が人気を集めるようになったということです。

 

レーサムの未来を田中剛さんが握る

f:id:pakapakablog:20211114032136j:plain

 

レーサムの未来を考える中で、田中剛さんが握っているといっても過言ではありません。取締役会長ではあるものの、代表権は社長が握っており、すべてを指図できるわけではないでしょう。にもかかわらず、田中剛さんが未来を左右するのはなぜか。その理由は採用にあります。田中剛さんが自ら採用を行い、レーサムの未来を担うであろう社員への面接に関与します。

田中剛さんは北海道で生まれ、日本大学理工学部に進学すると研究職の内定を得ながらも白衣を着る姿がイメージできず、内定を辞退し大学まで辞めてしまいます。ポテンシャルをフルに発揮するならどこがいいかを考えた時に不動産業界がいいと考え、業界に飛び込みすぐに結果を出す田中剛さん。しかし、不動産業界は今も昔も、顧客に売却したらそれでおしまい。それが嫌で退職し、レーサムを設立します。その資金となったのが経営コンサルティングで得たお金。バブル時代の絶頂を迎えていた時期に資金を蓄え、それが原動力となりました。

田中剛さんは、情熱と行動力で前向きに仕事をするほか、自らの仕事を「世直し太郎」と称するほど、社会を自分の手で立て直し、強くしたいという思いがあるようです。こうした気持ちを若手社員にも持ってもらいたい、そんな気持ちを採用でぶつけるかもしれません。

 

まとめ

株式会社レーサムはコロナ禍で一時的に売り上げを落としたかもしれません。しかし、白金のレジデンス、神戸のレンガ造のビルはコロナ禍に進行していた案件であり、他にも付加価値をつけて開発を行っていた物件がどんどん出てきています。少しでも遅れを取り戻すために急ピッチで頑張るという姿勢は本当でしょう。そして、田中剛さんは別の会社の代表取締役会長として見守りながら、レーサムグループを担う社員の成長を見届けていきます。